鹿児島のシンボルと言えばドドンとそびえたつ桜島。鹿児島はこの桜島抜きには語れません。初めて鹿児島市に来た人はその距離の近さに驚きます。日本中どこを探しても、これほど近くに火山がそびえ立つところは鹿児島以外にないでしょう。

高さや優美さでは富士山にはかないませんが、桜島は活発さでは負けていません。他県の人から見ると、「火山が噴火したり、火山灰が飛び散ったりするのって本当に大丈夫なの?」と心配なようです。しかし地元の人はそれが当たり前になっているのでそれほど気にしていません。火山灰は風向きによって飛び方が変わるので、鹿児島の天気予報では桜島上空の風向きも発表されます。それに鹿児島の人は公園などのベンチにすっとは座りません。初めて鹿児島にきた方はよくやってしまうのですが、うっかりベンチに座ってしまうと火山灰でお尻が真っ白になってしまいます。火山灰について少し不思議なことがあるのですが、白い車に火山灰が積もった時は何色に見えると思いますか?実は真っ黒の灰が車に積もっているように見えるんです。一方で、黒い車に灰が積もった時には真っ白に見えるんです。灰自体の色は変わらないのに不思議ですよね。同じ鹿児島周辺にある新燃岳と桜島の火山灰の色を比較すると桜島の火山灰の方が、薄いグレーなのも関係しているかもしれません。鹿児島に来られた際には、そんなことも気にしてみると面白いですよ。また火山活動が活発な時には火柱が2000mの高さまであがることも。これは相当な迫力です。なかなか見れるものではないのでそんな場面に遭遇できた方はラッキーですよ!