鹿児島の市電を初めて見た人は「あれ?何か他の路面電車と違う…」と思うはずです。それもそのはず、鹿児島の市電は緑のじゅうたんの上を走っているのです!これは平成18年度から鹿児島市が全国に先駆けて取り組んでいる市電軌道敷の緑化対策によるものです。目にも優しい緑のじゅうたんのような軌道敷は都市景観の向上はもちろん、ヒートアイランド現象の緩和、沿線の騒音低減など様々な役割を果たしています。緑の正体は芝生で、このお陰で夏の地表温度はグッと下がり、市電を待つ間の暑さが和らぐと利用者からも好評です。また騒音レベルも、今までは軌道から20m離れた地点からでも聞こえていた音が、7mまで近寄らないと聞こえないというレベルにまで軽減されました。この取り組みは全国的にも注目を集め、緑の都市賞国土交通大臣賞、南九州景観整備大賞など、様々な賞を受賞しています。